半導体工場・精密工場に必要なクリーンルームに適している床とは?

皆さん、こんにちは。大阪府を中心に、全国で塗床工事を行っている株式会社テンマです。半導体や精密機器を扱う工場などで、床材を決めるときに迷ったことはないでしょうか。「床の材料をそこまで気にしたことはない」という人もいるかもしれませんが、半導体や精密機器を扱う工場では、少しのホコリも良くありません。できるだけ、人が移動してもホコリがたたない床が望ましいです。

今回は、そういった精密機器を扱う工場におすすめの床材を解説します。床材を決めかねているという人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。



■クリーンルームとは


引用元:施工事例より


半導体や精密機器を扱う工場にとっては、目に見えないような少しのホコリも許されないことがあります。しかし、目に見えないほどの小さなホコリは、排除しようにも無理があるというものです。そのため、微細なホコリも許されない工場では、クリーンルームを使用します。


クリーンルームは気密構造になっている特殊な構造の部屋で、普段空気中に漂っている微細なホコリや微生物を排除することができる部屋です。半導体や精密機器を製作する工場では、わずかなホコリも許されないほど高い衛生基準が必要とされます。そのため、クリーンルームを用意することで、わずかなホコリや微生物もフィルタによって取り除けるようになっている点が特徴です。また、一口にクリーンルームとはいっても、そのレベルは製造するものに合わせてさまざまなものがあり、静電気や微振動の対策がされているクリーンルームもあります。

クリーンルームでは静電気対策が重要な課題となります。帯電防止床の使用は、このような静電気対策の一つの有効な手段として考えられています。



■クリーンルームの床材の重要性



クリーンルームの床には、通常の床では意味がありません。いくらクリーンルームの性能が良くても、床を移動するたびに目に見えないホコリがまってしまうからです。また、静電気対策をしていなければ、静電気で引き寄せられたホコリが付着してしまうこともあります。そのため、クリーンルームの性能を活かせるように、静電気対策をした帯電防止床がおすすめです。


・クリーンルームの床に求められる特徴


半導体や精密機器を作る工場などでは、静電気によるホコリの付着や、静電気放電による電子回路パターンへの影響が問題視されているため、帯電し加工されたウェアなども着用してはいますが、それだけで被害を全て食い止めることはできません。そのため、クリーンルームにはさらなる静電気対策が必要とされています。


・クリーンルームで静電気対策をしないと…


導電性の材料であるガラス基板などを、テーブルの上に設置した状態から持ち上げただけでも、帯電による放電が生じる可能性があります。これは、テーブルの材質自体が導電性を有している場合に起こり得る現象です。2つの導電性の材料を接触させた状態から引き離す際に、プラスとマイナスの電荷が分離することで、放電事故が発生する可能性があります。また、上記のような状況からガラス基板をコンベアで搬送する際にも、ガラス基板が帯電した状態のまま搬送されることになります。この状態で搬送を続けると、どこかの場所で放電事故に至るリスクが残されることとなります



■クリーンルームの静電気対策へのおすすめ塗料



半導体工場やクリーンルームにおすすめの帯電防止塗料は、さまざまなメーカーから発売されていますが、テンマがおすすめするのは「エポキシ樹脂系帯電防止塗床材」です。

「エポキシ樹脂系帯電防止塗床材」は、施工時や施工後の臭いが少ない水性塗料でありながら、摩耗やキズにも強い性質をもっています。施工後の人体帯電圧を20V以下にできるため、静電気対策にはうってつけです。耐久性や耐衝撃性のみならず、耐薬品性があり、消防法対応の難燃性も備えているなど、性能は申し分ありません。つなぎ目ができないので衛生的で、負荷のかかる工場の塗床材には最適とされています。耐久性が高い塗床材は、ランニングコストの削減も期待できます。「エポキシ樹脂系帯電防止塗床材」は、一般的な塗床材と比較すると、ランニングコストを1/5以下に抑えることが可能です。


弊社ホームページにて製品特性等、詳しく紹介しております。


もちろん、このような「帯電防止性」「耐衝撃性」「耐薬品性」を発揮させるためには丁寧な施工を行わなければなりません。株式会社テンマは、メーカーでの研修を受け、責任施工にも対応できる技術が強みです。失敗の許されない環境であるからこそ、ぜひ弊社へお任せください。


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■まとめ



株式会社テンマは、創業40年の歴史がある、実績の豊富な会社です。床にこだわって、確かな技術や知識を積み重ねてきました。これまでのノウハウを活かして、工場、倉庫、病院、学校、 高齢者施設、ホテル、商業施設といった、さまざまな建造物の床を保護してきた会社です。拠点となる近畿地方だけなく、全国の施設に対応できるため、帯電防止床の施工をするべきかどうかと悩んでいるなら、まずは一度お問い合わせください。それぞれの現場に対して、最適な塗料を決めることができるのも、これまで積み重ねてきた経験があるからです。世の中の変化にも柔軟に対応できるように、知識をより蓄えつつ、お客様のニーズに沿った適切な提案をさせていただきます。