皆さん、こんにちは。大阪府東大阪市を拠点に、「床のエキスパート」として全国で塗床工事を専門に施工している株式会社テンマです。
さまざまな製品を取り扱っている工場では、工場ごとに生産しているものが異なるため、工場の特徴に合わせた塗床材を使う必要があります。今回は、その中で機械工場に適した塗床材について解説します。
■機械工場の床に多く使われているコンクリート
機械工場に設置されている機械は、大型で重量がある機械が多いだけでなく、人やフォークリフトなどが工場内を頻繁に行き来します。他の建築物に比べ、重さや衝撃が床に与える影響が大きいため、強度や耐久性の高いコンクリートが床に使われているケースが一般的です。
・コンクリート床の特徴とは
工場や倉庫などの大規模施設では、コンクリート床が採用される現場が多いですが、コンクリート床には以下のような特徴があります。
圧縮強度が強い
圧縮強度とは、コンクリートがどれだけの重さに耐えられるかを示した数値です。機械工場では、大型機械の設置や重い荷物の大量保管・フォークリフトなどの車両の行き来など、強い衝撃や摩擦により床が常に影響を受けています。これらの荷重に耐えるため、コンクリート床が多く採用されています。
引張強度は弱い
コンクリートは、圧縮強度が強い反面、引張強度が弱い点が大きな特徴です。コンクリートの引張強度は、圧縮強度の1/10から13分の1程度と言われています。
引張強度が弱いのは、変形性能が小さいことや、組織が不均質なことが関係しており、コンクリートの表面にひび割れが入るのもこのためです。ひび割れ防止のために、コンクリートに鉄筋を入れた鉄筋コンクリートを用いて引張強度を高めています。
摩擦によるすりへりが起こる
工場や倉庫などのコンクリート床は、床面とフォークリフトなどのタイヤが接触することで発生する切削摩耗や、床面とタイヤなどの間に石などの物体が入り込んで発生する表面疲労摩耗などにより、すりへりが起こります。すりへりによって発生した粉塵が室内を舞うと、異物混入や汚れの原因になるだけでなく、人が転倒してケガをするおそれもあります。
酸性物質や動植物油脂に弱い
コンクリートは、セメント・水・砂利などを混ぜ合わせて作られています。製造段階で水和反応と呼ばれる化学反応が起こると、水酸化カルシウムという強アルカリ性の物質が生成されるため、コンクリートは強アルカリ性の性質を持っているのです。しかし、コンクリートが劣化して内部に二酸化炭素が入り込むと、コンクリートが中性化されアルカリ性を示さなくなり、腐食してしまいます。
また、食品工場などで使われる動植物油脂は、遊離脂肪酸を多く含んでおり、酸として作用するとコンクリートを腐食させることがあります。
■コンクリート床の劣化や汚れの放置により起こりうるリスクとは
工場や倉庫のコンクリート床の状態が悪いにも関わらず、何も対策をせずに放置していると、危険なリスクが想定されます。
・床が滑りやすくなる
汚れをそのままにしていると、転倒する危険性が高まります。劣化により床の素材自体が滑りやすくなっていたり、水や油が飛び散ったままになっていたりする工場もあるのではないでしょうか。
・コンクリートの強度が低下し床が割れやすくなる
コンクリートの強度が低下したところへ、フォークリフトやAGV(無人搬送車)などが頻繁に走行すると、摩耗や劣化がさらに進む原因となります。その結果、表面層がボロボロになり床が割れやすくなるのです。
・粉塵が発生しやすくなる
すりへりによる粉塵については、先ほども少し触れたとおりです。粉塵が機械の中に入らないように対策を取るのに加え、摩耗が起きないよう床の修繕も必須となります。
■塗床の役割とは
塗床は、床専用の塗料を下地コンクリートに塗りつけて仕上げる塗装作業です。コンクリート床の圧縮強度をさらに高め、引張強度をカバーするために、重要な役割を果たします。
塗床をすることで、ここまで解説したコンクリート床の摩耗や腐食から保護し、コンクリート床の耐久性や耐荷重性をアップさせる目的があります。安全性の高い床に仕上げ、資材などの落下防止や作業効率のアップにつながるほか、作業場所のゾーニングも可能です。さらに、塗床により液体がコンクリートの内部に染み込むのを防ぎ、清掃もしやすくなります。
■テンマがおすすめする塗料「水性硬質ウレタン系塗床材」
機械工場のコンクリート床に用いる塗床材は、衝撃やひねりに強いことが条件です。いろいろなメーカーから発売されている塗料の中でも、テンマがおすすめしたいのは、「水性硬質ウレタン系塗床材」です。
この塗料は、衝撃や摩耗に対する強度が抜群であり、フォークリフトやAGVなど重量物を運搬する車両が頻繁に行き来する現場でも、長期間にわたって高い耐久性を誇ります。
さらに、シームレス・フラットで汚れにくく、清掃がしやすい点もポイントです。耐衝撃性・耐摩耗性の高さにより、一般的な塗床材に比べランニングコストを1/5以下に抑えられます。
塗床材の性能を最大限に発揮させるには、手順を守った丁寧な施工が必要です。テンマでは、豊富な施工経験を生かし、さまざまな工場の塗床工事を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
■塗床工事は生産ラインを止めずに施工可能なのか?
工場の床のひび割れが気になっているものの、工場の生産ラインを止めないと塗床工事ができないのではないかとお考えの担当者様もいらっしゃるかと思います。テンマでは、土日祝や深夜など、工場が稼働していない時間帯に合わせて施工を承ることが可能です。お客様の工場の生産スケジュールに合わせ、施工計画をご提案いたします。
施工内容によっても異なりますが、工場が稼働していない夜から施工を始め、次の日の朝までに施工が完了するプランもございます。床全体はもちろんのこと、床の一部改修工事もお引き受け可能です。
ご希望される塗床材の機能や工期などを考慮し、施工計画をご提案いたしますので、まずはテンマまでお問い合わせください。
■まとめ
機械工場では、床の状態が悪いと労働災害につながる危険性も高く、常に安全な床を保ちたいものです。そのためには、適切な塗床材を用いた塗床工事が欠かせません。械工場の塗床工事を検討しておられる担当者様は、株式会社テンマにお任せください。
テンマでは、40年にわたる経験で培った技術や知識をもとに、全国のさまざまな施設で塗床工事を施工しております。これまでに、機械工場を始めとして食品工場・化学薬品系工場・自動車工場・厨房・公園・駐車場などで塗床工事を手掛けてまいりました。
塗床材に求められる製品特性は、施工場所によって異なるため、施工場所に合わせた最適な製品選びが重要です。お問い合わせいただきましたら、弊社の社員が現地へ伺い、現地の状況を確認した上で最適なプランをご提案いたします。
工場の床の劣化が気になる・労働災害を少しでも防ぎたいなど、工場の塗床材についてのご相談がございましたら、株式会社テンマまでご連絡ください。