参照:施工事例「食品工場塗床改修工事」より
皆さんこんにちは。
大阪府東大阪市に拠点を置き、関西圏を中心に塗床工事を手がけている株式会社テンマです。
食品産業は労働災害の発生頻度が高い職場と言われています。
その中でも、とりわけ食品工場における転倒事故の割合は高くなっています。
作業工程や職場環境上、どんなに気を付けて管理していても、食品工場の床は滑りやすくなってしまいます。
転倒して怪我をしてしまう危険性があるほか、労働災害による人的、経済的な損失も大きく生産性も悪化してしまいます。
食品工場において床が滑りやすい原因とそれを改善する方法について解説します。
「テンマ」は工場などの厳しい環境下で使用される床のエキスパートです。お気軽にご相談ください。
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■食品工場の床は滑りやすくて危険です!
食品工場の床が滑りやすいのには、いくつもの要因があります。
①水や油で濡れやすい環境であること・・・取り扱う商品の性質上避けることができません。
②酸性やアルカリ性の洗剤による床の洗浄・・・衛生環境を保つために行う頻繁な洗浄が床にダメージを与えてしまいます。
③熱湯を流すケースが多いこと・・・作業工程上必要だったり、清掃時に必要だったりしますが、急激な温度変化によって床にダメージが蓄積してしまいます。
④台車やフォークリフトの走行や調味料や油などの重たい缶による衝撃・・・よく使用する床部分にダメージを与えてしまいます。
このような過酷な条件下にさらされ続ける食品工場の床は、傷みが激しく摩耗しやすい環境です。摩耗した床は、さらに滑りやすくなり、傷による凹凸による転倒事故も起きやすくなります。
労働災害などが起きてしまう前に、是非ご相談ください。
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■塗装(塗床)工事のメリット6選!
では、工場の塗装(塗床)工事をするとどのようなメリットがあるのでしょう?
代表的な6つの効果を紹介します。
メリット①スリップ事故などの労災を防げる
塗床工事を行うことで、床の摩擦力が上がり、たとえ水や油が付着しても滑りづらくなります。
したがって人の転倒事故はもちろんのこと、フォークリフトのような多くの人を巻き込みかねないスリップ事故も防ぐことができます。
労働災害が発生すると、怪我をした社員に補償の支払が発生するだけでなく、あの工場は危険らしい……という噂が社内外に広がってしまいます。
コンプライアンスがことのほか重視されている現在、Twitterなどで拡散されると、会社にとっては大ダメージですよね。
このような労働災害が頻繁に起こると、労災保険料の負担額が増えるだけでなく、訴訟になった場合、不利になるケースも考えられます。
メリット②立ち仕事の安全確保により作業効率がアップする
いつ転倒するかわからない……こんな不安を拭えないと、集中して作業に取り込めません。
しかし塗床工事を行うことで、安心して作業に取り組める環境を整えることができます。
引いては、同じ時間内でも作業効率がアップし、生産性を高めることが可能。
「怪我をしない」という目の前のリスクを低減することができるだけでなく、大局的な視点からも、会社にとってメリットがあります。
メリット③異物混入のリスクを防ぐことができる
食品工場では超微細なチリが、製品の品質低下や異物の混入事故を引き起こしかねません。
塗床工事には床から粉塵が舞い上がることを防ぐ効果もあるので、こうしたリスクを低減することが可能です。
さらに掃除もしやすくなるので、清潔で衛生性に優れた環境を保ちやすくなります。
メリット④床材の劣化を防ぎ長持ちさせられる
使用する水や油が床のひび割れから入り込んでしまうと、床の内部で腐食が起こることがあります。こうなると、建物そのものが劣化するという大変な事態に。
塗床工事での原因にもなり、建物自体の劣化を早めてしまうことになります。塗装工事でひび割れ対策を行うことは、床材自体の劣化を防ぐことができるというメリットが得られます。
特に床がコンクリートの場合、季節に応じた温度や湿度によって、収縮・膨張が発生します。これを繰り返すと、経年劣化で生じたひび割れが加速度的に悪化。
経年変化に対するメンテナンスも含めて、適切なタイミングで塗床工事を行なっておくことが大切です。塗料がこうした収縮に追従してくれるので、ひび割れを抑制する効果があります。
メリット⑤工場の安全性を高められる
経年劣化が進むと床の塗装が剥がれたり、ひび割れが生じるものですが、転倒だけでなく、台車の足が取られてしまう、ということも。
微妙な段差があるせいで、製品が落下して使い物にならなくなってしまえば、元も子もないですよね。
場合によっては落下の影響で、さらに床のダメージがひどくなるということも。
塗床工事には、こうしたリスクを防ぐ効果もあり、安全性を高められます。
とくに防滑性のある塗料を使えば、水をよく用いる場所でも滑りにくくなるメリットがあります。
メリット⑥施設内のゾーニングに役立つ
工場の床では、複数の塗料を使ったり、ラインを引いたりして、エリアのゾーニングを示すことがしばしばあります。
とかく広い工場では、エリアのゾーニングは必須。新人さんだと慣れるまで、どこでどんな作業を行なっているかわからないので、作業内容を把握するうえでも必要です。また製品の品質保持のために、担当者以外の立ち入り禁止を示すことも求められます。
加えてゾーニングを適切に示すことで、台車の通行を妨げず皆が行動できるので、作業効率や生産性のアップにもつながります。
このように塗床工事は、安全性を高めるだけでなく、ゾーニングを明確にする役割もあります。さらに作業ゾーンに応じた特性の塗料を選ぶことで、いっそうの安全性・効率性を高めることができ、メンテナンスのうえでも有効です。
ユニバーサルデザイングレーチング・塗床のことなら「テンマ」までお気軽にご相談ください。
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■食品工場の床の適切な改修方法
参照:施工事例「食品工場床改修工事(滑り防止強化対策)」より
食品工場の床に最低限求められる性能は、高防滑性(濡れても滑りづらい)と、熱水耐性(熱湯・蒸気を浴びても軟化しづらい)です。
衛生面が重要な環境のため、抗菌性や防カビ性、そして普段のメンテナンスが簡単にできる清掃の容易さも備えているべきでしょう。
食品を扱う工場なので、不衛生になりがちな滑り止めマットやテープは使用せず、塗床による滑り止め施工が最適といえます。
・水性硬質ウレタン樹脂がおススメです
食品工場の塗床工事には、水性硬質ウレタン樹脂がお勧めです。水系のためにおいがほとんどなく、有機溶剤を含まないため安全性が高く環境にやさしい製品です。
必要不可欠である防滑性と熱湯や蒸気洗浄による床の膨張収縮や冷凍食品を扱う場合でもはがれにくい-30℃~120℃の耐熱性を持っています。さらに、衛生的な環境に欠かせない抗菌性、消毒液や油にも強い耐薬品性も備えた耐久性の高さも特徴です。
厚めに施工すれば、下地の凹凸にも対応でき、短時間で硬化するなど施工性も高いので、工場の稼働の停止を最小限に留めることができます。
・溝(排水路)の施工もおススメです
食品工場は、油の影響で床の溝や排水溝も汚れや詰まりが発生しがちです。油の混入した排水を流してしまうと、冷やされて固まった油によって排水溝がつまってしまうので、清掃に苦労されている工場も多くあります。油汚れは念入りに清掃しても完全に落としきることが難しいため、力を入れて清掃しすぎて破損や傷つけてしまうケースもあり、ますます汚れが溜まりやすく、詰まりやすくなります。
床と同時に、溝(排水路)も水性硬質ウレタン系で施工すると、そういった悩みを解消することができます。表面が滑らかになり水はけがよくなるので、水の流れがスムーズになり、汚れの蓄積や排水路の劣化を抑えることができます。
また、グレーチング(溝のふた)を滑りにくいものに変更することもお勧めです。弊社では「ユニバーサルデザイングレーチング」を推奨しております。網目が細かいトライアングル構造のため、排水性も高く、台車のタイヤがはまり込みを防ぐことができます。また、部材に凹凸加工を施してあり、アスファルトやコンクリートと同程度のスベリにくさを持っているため、従来のスベリ止め付きグレーチングに比べても安全な歩行感が得られ、作業効率の向上が見込めます。
ユニバーサルデザイングレーチング・塗床のことなら「テンマ」までお気軽にご相談ください。
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■まとめ
食品工場の床の滑りやすさの原因と対策について解説しました。床に適切な対策を施すと労働災害の防止と生産性アップを同時に叶えることができます。
床の防滑工事を検討されている方は、まずお問い合わせください。丁寧な現地調査を行い、ご予算とニーズに合わせた提案と納得いただける施工をさせていただきます。
株式会社テンマは、工場や商業施設、公共施設、オフィスなどの塗床や防水工事を専門とする会社です。昭和52年から半世紀近くにわたり、あらゆる現場での塗床を手掛けてきました。施工実績は2,500件以上を誇り、塗床工事の実績も多数ございます。
豊富な経験に基づき、ご予算や現場の環境に合わせた提案施工が可能です。塗床工事を検討されている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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