ユニバーサルデザイングレーチングとは?厨房床の腐食防止だけじゃない性能を紹介

参照:施工事例「グレーチング入れ替え工事」より


皆さんこんにちは。


大阪府東大阪市に拠点を置き、関西圏を中心に塗床工事を手がけている株式会社テンマです。


食品産業は、他の産業に比べて労働災害が起こりやすいことでも知られており、実際に厚生労働省も警鐘を鳴らしています。


なかでも事故発生率が高いのが、転倒事故。

食品製造業で起きる事故のなかでももっとも多く、しかも作業の経験期間を問わずに発生している、というデータもあります。


労災は、社員の健康を損なう深刻な事態であるというだけでなく、会社にとっても損失が大きいものです。

テンマではこれまで食品工場における労災事故を含むさまざまなトラブルを未然に防ぐ方法をご紹介してきましたが、今回は、「ユニバーサルデザイングレーチング」について解説していきます。


また、排水溝やグレーチング施工の必要性、劣化の原因などについて詳しく解説した記事もございますので、是非あわせてお読みください。


関連記事:「食品工場の排水溝、グレーチングの施工で清潔で安全な工場へ




■ユニバーサルデザイングレーチングは鋼製グレーチングの概念を変えた?



ユニバーサルデザイングレーチング(UDG)とは、キャスターのはまり込みや、水によるスリップを低減できるグレーチングのこと。


滑り抵抗値BPN=40をクリアした初めてのグレーチングです。

そんなユニバーサルデザイングレーチングの大きなメリットを紹介いたします。


メリット①車輪の落ち込み防止で安全性を実現

ユニバーサルデザイングレーチングは、グレーチングのデザインがトライアングル形状になっています。

したがって、台車のような小さな車輪がはまり込んだり、落ち込んだりしにくい構造ということ。

工場における台車作業だけでなく、車椅子やベビーカー、歩行補助のキャスターにも効果的。これから迎える高齢化社会において、ユニバーサルデザインとバリアフリーの要素を取り入れたグレーチングとして、注目されているのです。


メリット②水に左右されない安全構造

ユニバーサルデザイングレーチングの開発目標の一つとして、雨天時や積雪時でも安全に歩けるグレーチングを……ということが掲げられています。

小さな子どもの足先がグレーチングにひっかかったり、お年寄りが足を取られたり。自転車がはまってしまうケースも過去にはありました。


こうした転倒事故を未然に防ぐべく、ユニバーサルデザイングレーチングは部材に凹凸加工を施し、滑り抑止機能を高めています。

歩行感も、従来のグレーチングに比べて安全かつ快適。まさにユニバーサルデザインですね。


そして滑り抵抗値BPN=40というハイスコアを実現。

野外だけでなく、水や油でスリップすることが多い食品工場や給食施設、厨房でも導入されています。


※豆知識 知っておきたい「滑り抵抗値BPN」


ところで、滑り抵抗値って何のことかご存じですか?

食品工場や厨房など、転倒事故が懸念される施設管理をされていらっしゃるようでしたら、知っておいて損はありません。


滑り抵抗値は、イギリスで開発された"Portable Skid Resistance Tester"という方法で測定された値のこと。BPNのBは、British(英国)なのです。PNはPendulum(Tester) Numberを示し、これらの頭文字を取ってBNPと呼ばれます。


この値は摩擦係数の約100倍に相当しますが、使用しているゴムの材質や路面温度に測定値が左右されるため、温度補正をする必要があります。

測定は振り子の原理を応用したもので、振り子状の重錐を、路面を滑走するように振り下ろして計測します。

一般的にはこの測定値に対して温度補正を掛けて、20℃時の値として算出します。

温度補正値は2次曲線に近似しており、2次方程式等により近似的に求められます。


ちなみに数値が大きいほど滑りにくく、アスファルト舗装要綱では、歩道舗装の湿潤状態において、滑り抵抗値BPN40以上が望ましいとされています。

金属であるグレーチングでこの数値を達成するのは、実に画期的なことなのです。


ユニバーサルデザイングレーチング・塗床のことなら「テンマ」までお気軽にご相談ください。

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■グレーチングを施工する際は側溝と別々に依頼しなけれならない……?



実際にユニバーサルデザイングレーチングを使ってみたい!

けれども施工会社に問い合わせてみたら、グレーチングと側溝は別々の業者に依頼しなければならないと言われて、なんだかお金がかかりそうで迷っている……というケースもあるかと思います。


たしかにグレーチングと排水溝は、それぞれ異なる知識や技術が求められ、一般的にはそれぞれの専門業者、すなわち二社に依頼しなければなりません。


しかし株式会社テンマは食品工場や厨房の施工経験が豊富で、グレーチングのみならず、排水の設計施工まで、トータルでお受けすることが可能です。

本来なら2社に支払わなければならない初期費用が1社分で済み、完全自主施工につき下請け業者を使うこともないので、余分な中間マージンもかかりません。


「適正価格」で「安全」と「衛生」を確保した施工をご提供します。


「テンマ」なら側溝、グレーチング、塗床まで一括施工が可能です。是非ご相談ください。

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■食品工場の床、排水溝、グレーチングの一括施工はテンマまで!得られるメリットを紹介



では、そもそも食品工場や厨房の床にグレーチングが向いているのでしょう。

そのメリットを紹介します。


① 衛生さを保てる

食品工場の床では、衛生的であることは必須条件。

したがって床は常に清潔でなければいけません。

グレーチングは汚れや菌の繁殖が起こりにくく、滑りにくいメリットが。

テンマは短期間でも精度の高い施工に定評があるため、工場をクローズしたり営業をストップしたりすることなく、スピーディな改修工事が可能です。


② 耐久性が高い

食品工場の床は、さまざまな人が歩くことはもちろん、重い荷物の搬入出をするので、多くの負荷がかかります。

したがって、床に高い耐久性があることは大前提。

加えてひび割れやクラック、キズなどが生じた場合、食品残渣が付着してしまいます。

グレーチングは高い耐久性を誇り、コンクリート床のようなひび割れやクラックが起こりません。


③ 防滑性があること

食品工場や厨房では水や油がこぼれたりするのは日常茶飯事。そのため床には高い防滑性が必要です。

グレーチングはすべりにくい形状をしており、とりわけユニバーサルグレーチングは凹凸加工により防滑性が高い特徴をもっています。


④ 排水性を備えていること

食品工場や厨房の床には、高い排水性も求められます。

グレーチングは形状から排水性が高いのでは……?と思われるかもしれませんが、すべてのグレーチングが排水性に優れるわけではありません。

たとえば車輪のはまり込みを避けるべく、目を細かくした「網目グレーチング」などは、スキマが狭いゆえに排水能力を十分に発揮できません。

しかし三角形状のユニバーサルデザイングレーチングは、車輪のはまり込みを防ぐだけでなく、網目グレーチングはおろか、通常のグレーチングよりも高い排水能力を発揮することが明らかになっています。


使用環境に合わせて最適な組み合わせをご提案いたします。お気軽にご相談ください。

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■まとめ



食品工場や厨房では、水で濡れたり油で汚れたりした側溝ふたが原因となる、転倒災害が増えています。

側溝ふたをユニバーサルデザイングレーチングに取り替えるだけでも、転倒事故のリスクを抑えられます。

また衛生的で耐久性が高く、メンテナンスもしやすいメリットも。

小さな車輪のはまり込みを防ぐので、台車作業にもうってつけです。

側溝ふただけでなく、床や壁全面にユニバーサルグレーチングを使うことも可能です。


ユニバーサルデザイングレーチングへの改修を検討されている方は、まずはお問い合わせください。丁寧な現地調査を行い、ご予算とニーズに合わせた提案と納得いただける施工をさせていただきます。


株式会社テンマは、工場や商業施設、公共施設、オフィスなどの塗床や防水工事を専門とする会社です。昭和52年から半世紀近くにわたり、あらゆる現場での塗床を手掛けてきました。施工実績は2,500件以上を誇り、塗床工事の実績も多数ございます。


豊富な経験に基づき、ご予算や現場の環境に合わせた提案施工が可能です。塗床工事を検討されている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。


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