皆さんこんにちは。
大阪府東大阪市を拠点に化学薬品系の工場をはじめ、食品工場や自動車工場、厨房、公園や駐車場など幅広い場所で塗床工事や防水工事、塗装工事などを行っている株式会社テンマです。当社は地域密着型になっていて、何かあったときは迅速に対応いたします。
工場の床は、大きな負荷がかかりながらもあらゆる作業の下支えとなる、縁の下の力持ちのような場所です。ご家庭でも、ソファを移動させるとその下の床が凹んでいて、脚の跡がついているということもあるほどです。さらに工場では、土足、薬品、水、車輪など、住宅とは比べ物にならないほど重量や負荷がかかり続けているのです。
床が劣化してしまうと安全面で問題が生じるだけでなく、ひどいケースとなれば建物に立ち入ることもできず、生産性が低下してしまいます。
工場では一見、設備のメンテナンスに注意が向きがちですが、何気なく毎日歩いている床こそ、気を配らなければなりません。
今回は特に薬品工場における床塗材について、求められる性能やおすすめのタイプを紹介します。
■床にはなぜ耐薬品性が必要なのか?
工場の中ではさまざまな化学薬品が使用されます。もしもこうした化学博品が床に飛び散ったりすると、床材が劣化してしまいます。特に酸性やアルカリ性の薬品は、床材に深刻なダメージをもたらしてしまう可能性もあります。
では、床が劣化するとどのようなリスクがあるのでしょう?
まずは、薬品を被ってダメージを受けたところからヒビ割れが生じ、引いては段差になって、転倒などの危険性があることが挙げられます。また、台車の車輪が引っかかって、運んでいるものが破損したり、そばで働いている人を巻き込んだ事故を招きかねません。
加えて、ヒビ割れや床の裂け目に水分が溜まると、不衛生な環境となってしまいます。カビや菌などの発生リスクがあり、とりわけ厳しい衛生性が求められる薬品工場にとっては大きなダメージとなります。
したがって、床が深刻な状況になる前に手を打つのが大切です。ちょっと薬品がこぼれただけなら大丈夫……と放置すると、取り返しがつかない状況になりかねません。
定期的にメンテナンスを行い、床を健全な状態の保つことが、薬品工場の運営のためにもおすすめです。
使用環境に合わせた最適な床の提案は「テンマ」までお問い合わせください
■薬品工場に必要な床の性能とは?
参照:施工事例「化学工場 ビニルエステル樹脂仕上げ」より
化学薬品を扱う薬品工場では、通常の工場よりも厳しい機能や特性が求められます。
その代表的な機能を紹介します。
1 耐薬品性
前述のように、薬品工場では酸やアルカリなどの化学物質が使用されます。こうした強い薬品に対して、耐久性のある床が求められます。
2 耐衝撃性と耐荷重性
薬品工場ではフォークリフトや台車、場合によっては重機が頻繁に出入りすることも。したがって、衝撃や重さに見合った強度が必要になります。
3 耐摩耗性
フォークリフトや台車、重機が行き交うということは、それだけ床がダメージを受けてすり減る可能性も高いということ。摩耗に対する強さも、薬品向上の床に求められる条件です。
4 防塵性
薬品工場に最低限必要な機能の一つとして、防塵性が挙げられます。粉塵の発生を防いで清潔な環境を保つことで、これにより、製品の品質や設備の保護が図れます。
5 清掃のしやすさ
こちらも薬品工場の大前提ですが、衛生管理は運営の上での要となります。したがって清掃が容易であるに越したことはありません。
■なぜ薬品工場では塗床が大事なのか?
一般的に薬品工場では、コンクリートを剥き出しで使うことはありません。塩化ビニル床シートを敷いていたり、塗装で保護をしたりするのがスタンダードです。
ビニル床シートも、薬品や汚染物に触れると、表面に着色や生じたり、褪色や変色などが起こったりするリスクがあります。また台車・リフトなどが頻繁に行き交うと、一般的なビニル床シートでは耐久性が足らず、損傷や剥離、ふくれが生じるなどのトラブルが懸念されます。
コンクリートを現しにした床の場合、酸や動植物油脂などが飛散すると、コンクリートが中性化してしまいます。中性化が進むと、表面に浸食や腐食が起こるリスクがあるので要注意です。
またコンクリートの現しは摩耗に弱く、台車・リフトだけでなく人の歩行でも摩耗します。摩耗が起こると発塵の原因となり、粉塵が製品や設備機器に混入してしまいます。
こうした床の劣化を防ぐため、薬品工場では塗床により床材を保護することが必要となります。
家庭用や外壁塗装とはまったく異なる工程で、薬品工場に求められる機能や耐久性に合わせて、場合によっては10層近く塗り重ねて仕上げるケースもあるほどです。
参照:施工事例「化学工場 ビニルエステル樹脂仕上げ」より
「テンマ」なら場所や状態に合わせた最適な施工で床を補強、修復いたします。
■薬品工場の塗床工事に使われる塗料の種類とは?
塗床は、コテ塗りで施工して何層にも塗り重ねる厚膜タイプと、ローラーで施工する薄膜タイプの2種類に大別されます。
薄膜タイプは一般的に防塵が目的で、歩行頻度が少ない場所に使われるケースが多いので、ここでは厚膜タイプの塗料を中心に紹介しましょう。
1 エポキシ樹脂
薬品工場のような耐薬性・耐久性が求められる施設で、もっとも汎用的に使われている塗床材です。工場はもとより病院でも使われており、現場に合わせてさまざまな施工方法や工法があるため、柔軟に対応することが加納です。
2 硬質ウレタン樹脂
耐薬品性と耐衝撃性に優れ、靱性が高いのでクラックが発生しにくいのも特徴です。
3 ビニルエステル樹脂
エポキシ樹脂よりも耐薬品性に優れており、熱や溶剤、酸やアルカリに対しても強い特徴があります。注意したいポイントとして、施工時に独特のニオイが発生すること。施工する際は近隣に配慮が必要なこともあります。
4 水性硬質ウレタン樹脂
耐水性・耐熱性・抗菌性に優れ、酸やアルカリ、アルコール、油脂に強いのも特徴です。ビニルエステル樹脂と違って施工時のニオイもなく、塗料が硬化する速度も早いので、面積にもよりますが夜間に施工して仕上げるのも可能です。薬品工場で使われないことはありませんが、どちらかというと食品工場に使われるケースが一般的です。
5 MMA(メタクリル酸)樹脂
耐衝撃性に優れ、硬化速度が速く、酸やアルカリに対して強いのも特徴です。施工時に独特のニオイが発生しますが、低臭タイプも登場しています。
■株式会社テンマは丁寧な現地調査により適切な施工、材料の選定でご希望を叶えます
このように薬品や化粧品を研究したり生産する施設、またクリーンルームなどは、求められる機能・耐久性が一般の建築とは異なります。
安心安全のためには、薬品工場の施工の経験が豊富な塗床のプロフェッショナルに依頼するのが、ポイントです。
株式会社テンマは、昭和52年から創業45年で年間の施工実績は2,500件以上の豊富な実績を誇る会社です。
その経験の中で培われた、確かな技術や知識、ノウハウを活かして、これまで工場、倉庫、病院、学校、 高齢者施設、ホテル、商業施設など、さまざまな環境における床に対し、 最適なプランをご提案させていただき、数多のニーズに応えてまいりました。
皆様の職場をより安全に、より衛生的に、より美しくなるきれいな床づくりには定評があります。豊富なノウハウに基づき、工場の環境に合わせた商材選定や正確な施工が可能。メーカー様からの認定もいただいております。安心・安全の施工をいたしますから、ぜひお気軽にご相談ください。