工場の床の正しい洗浄方法とは?方式による違いとポイントを解説

皆さんこんにちは。

大阪府東大阪市に拠点を置き、関西圏を中心に塗床工事を手がけている株式会社テンマです。


工場の床は、油・ゴミ・ホコリなどの汚れが溜まりやすく、長年放置すると頑固な汚れの層ができていることもあります。このような状態は油で滑ってしまう危険があり、悪臭の発生など衛生面の問題も小さくありません。そのため、床は定期的に洗浄するのがおすすめです。ここでは工場の床の洗浄方法や、洗浄する際のポイントをご紹介します。




■ウェット方式の床洗浄の特徴



工場の床の洗浄方法は、その床が「ウェット方式」なのか「ドライ方式」なのかによって違ってきます。まずはウェット方式の床の洗浄方法から見ていきましょう。


ウェット方式は、排水溝がついていて水を流すことができる床です。主に食品工場などで採用されています。滑りやすさや細菌・カビの繁殖、金属の腐食といった問題がある一方、掃除の際に水を流せるのがメリットです。洗浄の方法としては、人の手で行う方法と機械を使う方法があります。



・人の手で行う方法

まずはゴミやホコリをほうき・ちりとりなどで取り除き、洗剤を床に撒いて十分になじませます。油や汚れが浮いてきたらブラシでこすり洗いをし、水を流してすすぎます。後はスクイージーやワイパーなどで水気を切り、十分に乾燥させれば完了です。



・機械を使う方法

床清掃機(スイーパー)でゴミやホコリを除去し、自動洗浄機(オートスクラバー)で水と洗剤を撒き、こすり洗いをします。汚水はこすり洗いをしながら回収します。その後は手作業と同様に、水気を切って乾燥させれば完了です。




■ドライ方式の床洗浄の特徴



ドライ方式はウェット方式とは逆に、常に乾いた状態で運用される床です。基本的に排水溝はなく、床に水が落ちないシステムになっており、主に整備工場などで採用されます。


滑りにくく細菌やカビが繁殖しにくいのがメリットですが、掃除の時も水をあまり流せないか一切使えないため、ウェット方式の床とは方法を変えなければなりません。人の手で行う場合と機械で行う場合に分けて、掃除の方法を見ていきましょう。


・人の手で行う方法

ゴミやホコリを掃き掃除で取り除いた上で、洗剤を含んだモップなどで床を拭きます。汚れを落としたら、きれいなモップで水拭きをします。最後はスクイージーなどで水切りをするか、乾いたモップで乾拭きを行い、十分に乾燥させて完了です。


・機械を使う方法

床清掃機でゴミ・ホコリを除去し、自動洗浄機で水と洗剤を撒いて「もみ洗い」をします。汚水はもみ洗いをしながら回収します。スクイージーやモップを使った水切り・乾燥作業は手作業と同様です。




■工場の床洗浄で押さえておきたいポイント



工場の床洗浄では、ウェット方式・ドライ方式の区別以外にも、注意しておきたいポイントがいろいろあります。特に以下の3つは必ず押さえておきましょう。


・まずは表面の掃除を徹底的に

床の表面に細かなチリやホコリが残っていると、洗剤の浸透の妨げとなり、汚れをうまく除去できないことがあります。最初の掃き掃除はしっかり行いましょう。油汚れなどが大量に蓄積している場合は、スクレーパーで削り取るのがおすすめです。



・工場油を分解できる洗剤を使う

整備工場などで使われるオイルやグリスの床汚れは非常に頑固で、一般的な洗剤ではなかなか分解・洗浄できません。効率よく汚れを落とすためにも、工場油(鉱物油)を分解できるアルカリ性の床用洗浄剤を使いましょう。希釈した洗浄剤を塗布し、ブラシなどでこすると頑固な汚れも浮かせられます。



・十分に乾燥させる

特にドライ方式の床にいえることですが、洗浄した後の床は十分に乾燥させることが大切です。濡れた床は油などが染み込みやすく、そのまま作業を再開するとすぐに汚れてしまいます。水気を吸い取り、通気もよくして乾燥させてください。



なお、これらのポイントに配慮して床を洗浄しても、なかなか汚れが落ちないこともあると思われます。また、「もっと手入れしやすい床に変えたい」「汚れにくい塗床にしたい」といった考えをお持ちの方もいるはずです。そのような時は、ぜひ専門業者に相談しましょう。



株式会社テンマは、工場や商業施設、オフィスなどの塗床工事を専門とする会社です。昭和52年から40年以上にわたり、あらゆる工場での塗床を手掛けてきました。工場の環境に合わせた商材選定や正確な施工が可能で、メーカー様からの認定もいただいております。よりメンテナンスが楽な床を作りたい時は、ぜひお気軽にご相談ください。