ラインテープは、屋内施設の床に貼り、区画表示や注意喚起などを行うために使われます。工場や病院などの大規模施設でラインテープを使う場合は、JISの安全色に基づいて色を選び、伝えたい内容が明確に分かるようにすることが大切です。どのような選び方をしたら良いのか、今回の記事で考えていきましょう。
■JIS(日本産業規格)の安全色を中心に考えましょう
JIS(日本産業規格)は、「Japanese Industrial Standard」の略語です。日本の産業製品に対して、規格や測定方法などを定めた、日本の国家規格を指します。規格を標準化することで、誰もが使いやすい製品を作る目的があります。安全標識の色も、JIS によって定められているのです。
JIS安全色は、人々が安全な暮らしを送るために、危険防止・注意喚起・緊急事態への対応などが迅速かつ的確に行える色が使われています。目で見てすぐ認識できるように、単純な形と色表示で標準化することが重要です。
JIS安全色は、時代に合わせて改正されており、最近では色覚の多様性に対応するため、2018年4月に改正されました。色分けをすることで、全ての人々が安全に行動できる指針となるのです。
■工場などの大規模施設に使いやすい色とは?
JIS安全色に定められている色は、赤・黄赤・黄・緑・青・赤紫の6色です。この中で、工場などの大規模施設には、赤・黄・緑の3色が使いやすいとされています。赤は防火・禁止・停止、黄色は警告、緑は進行・安全状態などの意味で使われます。
2色もしくは3色を組み合わせたストライプ柄のラインテープは、トラテープと呼ばれます。トラテープの中で最も知られている色は、黄色と黒の組み合わせであり、警告色の典型的な色使いと言えます。注意を促したい場所、高電圧・高温になる可能性が高い場所、段差が高い階段、重機の停止位置などにおすすめです。
ただし、施設内にストライプ柄のテープばかりが貼られていると、最も注意すべき箇所が分からなくなってしまいます。通常の表示ラインを示す箇所には単色テープ、本当に注意しないといけない箇所にはトラテープを使うのが効果的です。
株式会社テンマは、40年以上にわたり、工場や商業施設、オフィスなどの塗床工事を手掛けてまいりました。工場のラインテープ施工では、商材選定はもちろん貼り方も重要です。テンマでは、商品選定から施工方法にいたるまでメーカー様と話し合いながら決めるため、安心して施工をご依頼いただけます。どのような現場でも、ご要望に合わせて柔軟に対応いたします。現場調査は無料で承っておりますので、工場の床にラインを引きたい時はぜひ一度テンマまでご相談ください。