クリーンルームのクラス分類と粉塵対策を徹底解説!導入・施工前に知っておくべき基礎知識  

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皆さんこんにちは。大阪府東大阪市に拠点を置き、関東圏を中心に塗床工事を手がけている株式会社テンマです。


製造業において、クリーンルームは製品品質の維持や作業環境の安全性の確保などに欠かせない重要な設備のひとつです。クリーンルームとは、空気中の塵や埃、微生物などの浮遊粒子を管理し、清浄度を一定レベルに保持する部屋のことを指します。必要に応じて温度や湿度、静電気なども制御されます。


とくに半導体や精密機器、医薬品、食品加工など、清浄環境が求められる分野では、微細な粉塵や静電気が製品に影響を与えてしまう恐れがあるため、クリーンルームは必要不可欠な存在といえます。


本記事では、「クリーンルーム クラス」の基準から具体的なリスク対策、導入・改修におけるポイント、施工サービス選定の重要性まで、施工依頼をご検討の方にとって有益な情報を包括的に解説いたします。



■なぜクリーンルームの粉塵・パーティクルは無くならないのか?その根本原因と深刻な影響



クリーンルームでは、粉塵やパーティクルを完全には除去できません。パーティクルとは微小な粒子のことを指し、清浄度を管理する上で重要な要素のひとつです。ここではクリーンルームの粉塵やパーティクルがなくならない原因と、粉塵パーティクルによる深刻な影響について解説します。


◆粉塵・パーティクルが継続的に発生する根本的メカニズム


クリーンルームにおいて粉塵やパーティクルを完全に除去できないのは、複数の発生源と物理的・化学的プロセスが複合的に作用しているためです。効果的な対策を講じるためには、根本的な原因を理解することが大切です。


ここでは粉塵・パーティクルが継続的に発生する3つの要因について解説します。


・人的要因による継続的な発生

人的要因とは、人から放出される粒子のことを指します。人間は歩行するだけで1分間に約100万個の粒子を放出するとされており、主に皮膚から剥がれ落ちる角質や細胞、毛髪、繊維くず、呼気に含まれる水滴などが発生源となっています。


完全防護服を着ていても、動作による摩擦などによってわずかな隙間から粒子が放出されてしまうため、完全に阻止するのは物理的に不可能です。


・建材・設備からの継続的なアウトガス

建材や配管、電気設備などから継続的に放出される有機化合物は、空気中で凝縮して重合し、微粒子を形成します。また、新しい施設においては、接着剤や塗料から放出される揮発性有機化合物が粒子生成の原因となります。


・外気からの侵入

クリーンルームは密閉された空間であるものの、エアロックや給排気システム、配管貫通部などからごく微細な粒子が侵入してしまいます。大気中に存在する粒子が、わずかな気圧差や温度変化などによって、継続的に侵入し続けます。


以上の3つの課題を克服するには、発生源対策と拡散防止対策を統合した環境設計が重要です。クリーンルームの施工においては、床材や排水システム、空調制御など、あらゆる構成要素の整合性を保った総合的なアプローチが求められます。


大阪府を拠点に活動する株式会社テンマでは、クリーンルームの床や側溝などの施工をワンストップでサポートしています。ご質問やご相談がございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。


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■クリーンルーム クラス分類の詳細解説



クリーンルームには、空気中の微粒子がどの程度少ないかについての規格であるクラス(清浄度)があります。クリーンルームのクラスは、国際標準化機構(ISO)が定めるISO 14644-1規格によって厳格に分類され、単位体積あたりに含まれる粒子数によって清浄度を評価します。



参照:日本工業規格「クリーンルーム及び関連する制御環境− 第1部:浮遊粒子数濃度による空気清浄度の分類」より


◆各クラスの技術的特徴と要求事項

ISOによる空気清浄度クラスは、Class1から9までの9段階に分類されます。ここでは各クラスの技術的特徴と、要求事項について解説します。


・超高清浄度エリア(Class 1-3)

ULPAフィルターや無塵化構造、低アウトガス仕様が必須で、とくに清浄度が高い空間です。床材には極低アウトガス・帯電防止性能が求められます。


・高清浄度エリア(Class 4-5)

HEPAフィルターを中心としたゾーン制御を行い、耐薬品性床材の採用や気流最適化が求められます。医薬品や半導体の製造に最適な空間です。


・中清浄度エリア(Class 6-7)

製造業全般で採用されている、標準仕様の空間です。導電性と耐摩耗性を両立した床材設計が求められます。


・準清浄環境(Class 8-9)

簡易な清浄化ニーズに対応した空間で、コストパフォーマンスが高く、導入しやすい環境改善策として採用されています。


大阪府を拠点に活動する株式会社テンマでは、クリーンルームの環境構築に必要な床や側溝などの環境構築をワンストップでサポートいたします。ご質問やご相談がございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。


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■株式会社テンマのおすすめ素材と施工における品質



株式会社テンマでは、クリーンルーム クラスに準拠した高性能素材を使用した施工を提供しています。ABC商会の特約販売店として、同社製品に関する専門的な講習を受講済みで、高品質な施工を実現します。


◆ABC商会製 高性能塗床材の特徴

ABC商会製の高性能塗床材である「ケミコンダクトVC」と「高耐久性塗床材」の特徴は次の通りです。


● ケミコンダクトVC(絶縁性塗床材)



表面抵抗率10〜12Ω以上を誇る絶縁性能で静電気を抑制し、すぐれた帯電防止性能を誇ります。低アウトガスで、ISO Class 1〜3にも対応可能です。また、電子部品の安全性向上にも寄与します。


参照:「ケミコンダクトVC」より


● コンダクトハード(高耐久性塗床材)


耐摩耗性と耐薬品性を両立しており、重歩行・洗浄頻度の高い現場に最適です。シームレス施工により、清掃性と衛生性を確保できます。


参照:「コンダクトハード」より


◆株式会社テンマの施工が選ばれる理由



株式会社テンマは、設計・施工・管理まで一括請負が可能で、品質とスピードを両立できます。他工事(排水、グレーチングなど)との技術整合もワンストップで対応可能で、コストと工程の最適化を支援いたします。また、アフターサービスを一本化し、迅速に対応いたします。


「クリーンルーム クラス」に応じた最適な施工を行うには、高度な専門知識と豊富な経験が必要です。株式会社テンマでは、床材だけでなく、排水システムとの整合設計まで、施工品質にこだわり抜いた総合サービスを提供しています。


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株式会社テンマは、昭和52年から創業48年で年間の施工実績は2,500件以上の豊富な実績を誇ります。抗菌性能を重視した施工や、アウトガス対策の施工経験も多数ございます。これまでの経験から、工場の環境に合わせた商材選定や正確な施工が可能で、メーカー様からの認定もいただいております。


クリーンルームの施工や塗床工事などについてお悩みごと、お困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。