アスファルト補修を検討すべきサインと「わだち掘れ」の危険性を解説していきます。  

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施工事例「アスファルト 補修工事」より


皆さん、こんにちは。

大阪府東大阪市に拠点を構え、塗床工事やアスファルト工事、コンクリート工事などを手掛ける「床のプロフェッショナル」株式会社テンマです。


毎日利用される駐車場や構内道路ですが、なんだかひび割れやくぼみができている……?

もし目立つ「わだち掘れ」やひび割れを見つけたら、それはアスファルト補修のサインです。


放置しておくと安全性にかかわるだけでなく、施設のイメージに悪影響を与え、最終的には補修コストの増加にもつながります。


今回は、駐車場補修の必要性を具体的に解説するとともに、アスファルト・コンクリート・塗床それぞれの特徴や選び方もご紹介。大型商業施設・病院など人も車も多い施設が、日常の運用を止めずに安全な路面を保つためのポイントを紹介します。



■アスファルト・コンクリート駐車場補修を検討すべきサインとは?



駐車場の劣化は徐々に進行します。次の兆候が見られたら、早めの対応が必要です。


・わだち掘れができている

重量車両の通行や発進・制動の繰り返しで、走行方向に連続したへこみが生じる現象を「わだち掘れ」といいます。特に交差点付近や大型車の多い動線で発生しやすく、水たまりが常に発生する状態になると、スリップ・転倒リスク増につながります。


・ひび割れ・クラックの発生

微細なクラックから始まり、雨水が浸入すると、凍結や車重で剥離が拡大。季節によって急速に進むこともあります。


・表面のざらつきや骨材の露出

紫外線や摩耗により、アスファルトバインダーが劣化することがあります。剥離やはく落が進み、粉じん・滑りの原因となります。


・駐車ラインの消失

区画線や矢印が薄くなると、ヒューマンエラーや接触事故の確率が上昇してしまいます。路面補修とライン更新をセットで検討するのが安全です。


管理水準の参考値として、国土交通省『舗装点検要領』では、ひび割れ率20~40%/わだち掘れ量20~40mmを表層機能保持段階(Ⅱ)の目安、40%/40mm以上を修繕段階(Ⅲ)の目安としています。施設の運用に合わせ、安全管理をするための目安を定めておくとよいでしょう。



◆放置によるリスクと損失


わだち掘れやひび割れを放置すると、まず安全面でリスクが高まります。歩行者のつまずき・転倒につながるほか、雨天時はハイドロプレーニング現象やタイヤ損傷の原因になりかねません。病院では救急車の走行安定性に、商業施設ではカートの走行性にも影響が出ます。


コスト面のリスクも挙げられます。早い段階ならパッチ補修や切削オーバーレイで抑えられる工事が、対応が遅れるほど路床まで痛みやすく、全面再舗装というケースも。費用・工期・夜間規制の負担が一気に増してしまいます。


加えて、見た目にも荒れていると、施設の印象が悪くなってしまいます。管理が行き届いていないというイメージを与え、来訪者満足度の低下や口コミの悪化に影響する可能性も否めません。



■アスファルト・コンクリートの違い




・アスファルトの特徴|柔軟性とコストのバランス


日本で最も一般的な舗装で、短工期かつ初期費用を抑えやすいのが魅力です。夜間に施工して翌朝から供用するといった段取りも取りやすく、わだち掘れやクラックが出ても切削や打ち替えで部分補修しながら段階的に延命できます。


一方で、耐久性は中程度で荷重や温度の影響を受けやすく、夏季の重交通では塑性流動によりわだち掘れが生じやすい点が課題です。良好な路面性状を保つには、予防保全を前提とした定期補修が鍵になります。


・コンクリートの特徴|長寿命と高耐久


大型車の通行が多い場所や、停止時間をできるだけ小さくしたい施設に向いています。重荷重に強く、夏季でも塑性流動が起きにくいため、わだち掘れに対して安定し、概ね10〜20年の長期にわたって維持管理しやすい特徴があります。


反面、初期費用は高めで硬化に時間を要し、夜間分割施工などが必要になることもあります。部分補修も条件によっては、はつりや再打設が必要になることがあります。

「重交通の走行路はコンクリート、一般駐車マスはアスファルト」といった部位ごとの複合設計で、性能とコストのバランスを取るケースが増えています。


テンマでは、車両動線や荷重分布、排水計画まで踏まえて損傷のメカニズムを分析し、切削オーバーレイ・局所打ち換え・表面処理などを最適な組み合わせでご提案します。



■耐久性と美観を両立!塗床という選択肢


屋内駐車場や立体駐車場のスロープ、ピロティのように、排気や粉じん・雨天時のスリップが課題になる場所では、塗床(塗り床)で機能をプラスする方法が有効です。

シームレスに仕上がるため清掃しやすく、防滑・防水・耐候といった性能を組み合わせやすいメリットがあります。塗床材のトップメーカーABC商会の特約施工販売店であるテンマが、用途や環境に合わせて専用材の中から最適な仕様を紹介します。


◆合成樹脂系塗床材


●「パーキングガード」



成分に溶剤を使わないのはもちろんのこと、現場施工から器具洗浄にいたるまでのすべてが「完全水性」。閉鎖空間の地下駐車場・駐輪場に最適な塗り床材です。


●「カラートップSR」



確かな防水性とすぐれた耐久性を同時に実現した駐車場用床材



◆無機系塗床材


●「ストリートカラーGV」



防滑性、耐候性にすぐれており、アスファルトに強固に接着します。


●「スーパーガード」



特殊な防滑仕上げで雨に濡れても滑りにくく安全性が高く、屋内でも屋外でも使用できる全天候型。変色退色が少ない耐候性を備えています。作業工程が少なく、速硬タイプのため改修に最適。


床の色分けやピクト、番号などのゾーニング塗装を合わせて計画すれば、誘導性が高まり、事故防止にもつながります。


いずれの材料でも、実際の荷重や排水条件、清掃頻度に合わせて膜厚や骨材の粒度、防滑の度合いを考慮した上で設計いたします。


◆大型商業施設や病院で失敗しない運用のコツ


1. 動線ごとの損耗差を考慮する

救急搬送ルート、荷さばき場、バス停周辺などは、ほかの場所より劣化が早いエリアです。

こうした部分には 厚層化 や 高防滑仕様、場合によっては コンクリートへの切り替えといった局所的な強化が効果的です。


2. 排水と勾配の調整

舗装に水が溜まると劣化が加速します。

切削オーバーレイで縦横断勾配を微調整し、水の逃げ道を確保することで、長寿命化につながります。


3. 運用に合わせた施工スケジュール

日常運用を止めすぎないためには、施工タイミングも重要です。


・夜間工事

・休診日や棚卸しのタイミング


こうした枠を事前に確保し、速硬材を併用することで、供用再開を早められます。


4. 状態管理は「定点観測」で

維持管理は一度に大規模調査をするよりも、定点撮影や簡易計測を定期的に実施する方が効率的です。

例えば「わだち量20mmを超えたら補修」といった 施設内の基準 をあらかじめ設けておくと、判断がぶれません。


5. 車路と歩行帯で素材を使い分ける


・車路:舗装

・歩行帯やスロープ:塗床


このようにハイブリッドで施工することで、安全性・美観・メンテナンス性をバランス良く確保できます。


駐車場や構内道路の「わだち掘れ」やひび割れは補修のサインです。放置すると転倒・スリップなど安全リスク、イメージ低下、全面再舗装でコスト増を招いてしまう可能性も。


テンマは、現地調査で実態を把握し、劣化要因を診断したうえで材料と工法を選定し、必要に応じて夜間・短期で施工まで行います。仕上げ後のラインやサイン計画まで一括で対応できるため、大型商業施設・病院・物流拠点など“止めにくい現場”の改修をスムーズに進められます。ご相談の際は、現場写真や図面、車種・台数・稼働時間帯などの条件をお知らせください。



■アスファルト舗装の修理や長命化は、テンマにお任せください!



駐車場や構内道路のアスファルト舗装について、劣化のサイン(わだち掘れ・ひび割れ・骨材露出)と放置リスク、アスファルト/コンクリート/塗床の使い分け、そして排水・勾配や時間帯施工など運用面のコツを解説しました。


早めの部分補修や勾配調整、局所強化で、事故リスクとメンテナンスコストを抑えられます。


補修・改修をご検討中の方は、まずはご相談ください。現地を丁寧に調査し、車種・台数・稼働時間帯を踏まえて、停止時間を最小化する方法をご提案します。


株式会社テンマは、工場や商業施設、病院、公共施設の塗床・防水・舗装に対応する施工会社です。昭和52年創業で年間2,500件超の施工実績をもとに、現場条件に合った実用的な計画と確かな施工でお応えします。


「まずは状態を見てほしい」「稼働を止めずに直したい」。そんなご要望に対して、予算と工程のバランスを取りながら最適のご提案をいたします。お気軽にお問い合わせください。


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