皆さん、こんにちは。大阪府東大阪市に拠点を構え、塗床工事やアスファルト工事、コンクリート工事などを手掛ける「床のプロフェッショナル」株式会社テンマです。
半導体工場において、床は製造品質の根幹を支える重要な存在です。しかし、日々の生産活動のなかで、静電気、塵埃、摩耗、薬品への耐性といった課題が積み重なり、いつの間にか「見えない不良の原因」になっているケースも少なくありません。
「定期的にメンテナンスしても不良率が下がらない」
「原因が特定できないトラブルが発生する」
こうした悩みは、実は多くの施設管理者に共通する現実です。
今回ご紹介するのは、そんな課題をテンマとの協業で根本から解決した、ある半導体工場の施設管理者様の実体験です。現場で起きていたリアルな問題から、テンマによる提案のプロセス、そして改善の成果まで、実際の現場の声としてお届けします。
※お客様のプライバシー保護のため、特定のお客様の事例を基に内容を再構成しています。
■施設管理者が直面していた3つの深刻な課題

施設管理者が直面していた深刻な課題は、以下の3つです。
◆課題1:静電気による製品トラブル
製品を搬送するたびに静電気で部品が損傷するトラブルが多発し、不良品率が上昇していました。既存の導電性床材は経年劣化でJIS規格の基準値を下回り、対策が急務とされていましたが、静電気対策はコストがかかるため、十分な予算を確保できず、結局その場しのぎの補修しかできなかったそうです。
◆課題2: 床から発生する塵埃とアウトガス
毎日清掃しても床から微細な塵埃が発生し、清掃コストが膨らんでいる状況でした。新しい床材を導入したにもかかわらず、一部のラインで原因不明のプロセス異常が発生し、調査の結果、床材から発生したアウトガスが影響していたとのことです。原因を突き止めるまでに何度もラインを止めることになり、かなりの負担を感じたそうです。
◆課題3:生産性の低下と安全リスク
フォークリフトの走行ルートでは床の凹凸が深刻化し、搬送効率が落ちていました。振動で積載物が揺れるため、現場のスタッフからも「もう限界では?」という声が上がっており、安全面においても不安が大きい状態でした。
◆床の劣化が品質・安全・コストのすべてに影響を与えていた
今回のケースでは、床の劣化が品質・安全・コストのすべてに影響を与えていたことがわかります。あなたの工場でも、同じ課題はありませんか?静電気や塵埃、床の劣化によるトラブルは、見逃すと品質に直結します。
創業48年、ENEOS様やダイソー様など厳格な基準を求められる床に最適なソリューションを提供させていただいている株式会社テンマでは、現場の状態を無料で診断し、最適な改善プランをご提案しています。床のお悩みは「床を塗るだけで終わらないテンマ」まで、お気軽にご相談ください。
■テンマの「コンサルティング型提案」で原因を可視化

ここではテンマの「コンサルティング型提案」について、実例を交えて解説します。
◆施設管理者の声①
「他社は『この製品なら静電気対策になります』と勧めてくるだけでした。でもテンマの担当者は、私たちの製造プロセス、使っている薬品、フォークリフトの通路、清掃頻度まで徹底的にヒアリングしてくれたんです。その上で、“課題の根本は床材単体の問題ではなく、エリアごとの要求性能が違うことにある”と指摘してくれました。」
テンマでは、水溶性と溶剤系の特性を熟知しているからこそ、施工場所や使用環境ごとに最適な塗床材を的確にご提案することが可能です。単一素材による全面改修ではなく、エリアごとに異なる床材を最適配置する「ゾーニング発想」で、お客様のお悩みを根本から解決できるようにご提案しました。

床を単一素材で統一する従来のやり方から脱却し、機能に応じた最適な床設計が実現しました。
「“一律な床ではなく、現場の役割ごとに最適な床を設計する”という考え方は目からウロコでした。机上の提案ではなく、実際に現場を知っている人の視点だったと思います。」
◆施設管理者の声②
「正直、工事中に生産ラインを止めるのはリスクでした。でもテンマさんは、生産への影響を最小限に抑えるスケジュールを組み、夜間や休日施工を柔軟に対応してくれました。
作業のたびに導電値や温湿度を計測し、品質データを残してくれる姿勢に“プロの仕事”を感じました。」
施工後には、導電性・平滑性の再測定を行い、全エリアでJIS規格をクリアしていることをデータで証明しました。この「数値による見える化」が、社内報告や品質監査にも大きく役立ったとお喜びの声をいただきました。
クリーンルーム内での工事は、一般的な現場施工とは大きく異なります。テンマの施工チームは、JIS B 9920などの規格を遵守し、静電気や塵埃を発生させないための専用装備・手順を徹底しています。
テンマは、クリーンルームや24時間稼働工場での施工実績が多数あり、操業を止めずに改修を実現する工程設計も得意としています。床のお悩みは「床を塗るだけで終わらないテンマ」までお気軽にご相談ください。
◆施工事例の一部を紹介します
・化学工場 ビニルエステル樹脂仕上げ

ビニルエステル樹脂仕上げは化学薬品などを扱う工場などに最適で、強酸や強アルカリなどの薬品から床を守り、腐食を防ぎます。
・精密機械工場 塗床改修工事

精密機械工場の改修を行いました。工場の床はグレーやグリーンなどの色が定番でしたが、近年では今回のような鮮やかな明るいエメラルドグリーンやブルー系なども人気が出てきています。
■施工後に訪れた、目に見える変化
施工から数か月後、現場では明確な変化が現れました。
施設管理者の声
「静電気による不良品がほとんど発生しなくなり、品質が安定しました。清掃時間も以前より短縮され、床からの塵埃が減ったことでライン全体の環境も改善しています。また、フォークリフトがスムーズに走行できるようになったことで、搬送効率も上がりました。具体的な数字は控えますが、経営層も『投資効果が十分にあった』と評価しています。」
テンマによる施工は、単なる床の張り替えではなく、工場全体の品質と生産性を底上げするソリューションとなることができました。
◆テンマは「施工業者」ではなく「品質の共創パートナー」

半導体工場における床の課題は、単なる表面の劣化だけでなく、製造プロセス・使用環境・搬送ルートなど、多くの要素が複雑に絡み合って生まれる構造的な問題である場合が多いです。
テンマは、豊富な実績と専門知識をもとに、「どんな環境で、どのように使われるか」まで見据えた最適解をご提案します。そして、施工後も測定・報告・メンテナンス提案を通して、お客様の製造現場に「持続する品質」をご提供しています。
クリーンルームの施工や塗床工事などについてお悩みごと、お困りごとがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

