「床を直したいが、生産を止めたくない」という悩みは、半導体工場や精密機器工場の施設管理者の多くが抱えている問題です。
塗床の改修工事は、下地処理から仕上げ材の硬化まで、一定の時間が必要です。しかし、材料の選定と施工計画の組み方によっては夜間や休日を利用した分割施工が可能で、工場の稼働に与える影響を最小限に抑えられます。
本記事では、株式会社テンマが実際に行っている夜間・分割施工の手順や材料選定のポイントについて解説します。
■稼働中施工が難しいとされる理由

塗床の改修工事において、稼働中の工場に影響を与える恐れのある3つの要因について解説します。
① 下地処理時の粉塵
既存の床材を撤去してコンクリートの表面を研磨する工程では、粉塵が発生します。半導体・精密機器の製造現場では、パーティクル(微粒子)の混入が製品品質に影響するため、養生を徹底しなければなりません。
② 溶剤系材料の臭気
一部の塗床材は施工時に有機溶剤を使用するため、換気の限られた室内では臭気が問題になります。使用する材料によって臭気の程度は大きく異なるため、材料に応じた対応が必要です。
③ 硬化・養生時間
仕上げ材の塗布後は、歩行や車両の通行が可能になるまでの養生時間が必要です。材料によって硬化速度が異なるため、速乾性の材料を選ぶことで、施工から再稼働までの時間を短縮できます。
◎テンマが行う夜間・分割施工の流れ
テンマでは、工場の稼働スケジュールに合わせた施工計画を組み立てるために、事前の現地調査とヒアリングを重視しています。以下は、一般的な夜間・分割施工の流れです。

上記の目安時間は、施工面積や現場条件によって変わります。使用材料と面積によっては、夜22時から施工を開始し、翌朝の始業前に引き渡しを完了するスケジュールに対応できるケースもあります。
テンマでは、丁寧なヒアリングと現地調査で最適な床をご提案させていただきます。「ラインを止めずに施工したい」「LCC・LCAのバランスを求めたい」など、床のことならぜひお気軽にご相談ください。
【無料】現地調査・ご相談はこちら
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その他の施工事例を見る
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■材料選定のポイント。臭気・速乾・低パーティクル

夜間・分割施工の成否は、材料選定に大きく依存します。特に、半導体・精密工場の場合には、以下の観点で材料を選定しています。
◎材料選定の基本方針:耐久性とLCCから逆算する
昨今、SDGsや環境配慮の観点からメーカー各社が水性塗料を推奨する傾向にあります。しかし、半導体・精密機器工場のような過酷な稼働環境では、耐久性とLCC(ライフサイクルコスト)の視点から材料を選定することが不可欠です。テンマの施工実績では、重荷重・高頻度洗浄・化学薬品の接触が継続する環境においては、強靭な塗膜を形成する溶剤系材料が長期的な性能を発揮するケースが多く、現場条件を踏まえたうえで最適な材料を中立的に提案しています。
◎速乾性材料による養生時間の短縮
MMA(メタクリル酸メチル)系の樹脂は、硬化速度が速く、低温環境でも施工可能です。テンマが扱う材料には、施工後1時間程度で歩行可能となるものがあるため、夜間施工でも翌朝の始業に間に合わせる計画が立てやすくなります。
◎低アウトガス・低VOC材料
半導体・精密機器工場のクリーンルームやその周辺では、塗床材から揮発する有機化合物(VOC)が製品品質や環境に影響を及ぼす可能性があります。テンマでは、厚生労働省の室内空気質ガイドライン指針13物質を含まない材料を選定基準のひとつとしており、適切な材料を工場の用途に応じて提案しています。
・採用材料の参考例
低VOCが求められるクリーンルーム周辺では「無溶剤エポキシ樹脂系」、重荷重・高頻度稼働エリアでは強靭な塗膜を形成する「溶剤系エポキシ・ウレタン系」など、現場の稼働条件・化学薬品の種類・工期を総合的に判断したうえで最適な材料を選定します。
テンマでは、丁寧なヒアリングと現地調査で最適な床をご提案させていただきます。「ラインを止めずに施工したい」「LCC・LCAのバランスを求めたい」など、床のことならぜひお気軽にご相談ください。
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■分割施工でエリアを段階的に改修する

広い工場フロアを一度に施工するのが難しい場合、エリアを複数に分けて段階的に改修する方法があります。例えば、フロアを3区画に分けて、週末ごとに1区画ずつ施工するスケジュールを組むと、工場の主要な生産エリアを止めることなく改修を進められます。
分割して改修する方法では、各区画の施工完了後に翌週の生産を再開できるため、全体の改修が完了するまでの間も生産活動を継続することが可能です。
テンマは分割施工にも対応可能で、工場の生産スケジュールや繁閑に合わせた工程計画を提案しています。
◎施工中の安全管理と養生のポイント
稼働中の工場内で施工を行う場合は、施工エリアと生産エリアの明確な区分けが重要です。テンマが実施している主な安全・衛生対策は以下のとおりです。
・専用突張り棒とポリフィルムシートによる養生区画の設置(粉塵・臭気の遮断)
・下地研磨時の集塵機使用(粉塵の外部飛散抑制)
・施工スタッフの動線管理(クリーンゾーンへの未処理靴での立入防止)
・施工完了後の清掃・異物確認(塗床材片・養生材の残留確認)
上記の対策は、現場の状況に応じて内容を調整します。施工前の打ち合わせで、お客様側の安全管理基準や社内ルールをヒアリングしたうえで計画に反映しています。
◎施工事例:京都府 製造工場 稼働中改修

参照:施工事例「製造工場塗床改修工事」より
https://www.e-temma.com/gallery_list/factory/54031
工場を稼働させながらの施工が条件であったため、現場の稼働状況・臭気管理区域・長期耐久性の要件を精査したうえで最適な材料と工法を選定し、改修を完了させました。平日の施工対応が可能となり、工場側の生産スケジュールへの影響を最小化した施工が実現しました。
テンマでは、丁寧なヒアリングと現地調査で最適な床をご提案させていただきます。「ラインを止めずに施工したい」「LCC・LCAのバランスを求めたい」など、床のことならぜひお気軽にご相談ください。
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■現地調査・ご相談について

夜間施工や分割施工の可否は、現場の床面積や状態、施設の稼働時間、使用材料の組み合わせによって異なります。「今すぐ改修したいが工場を止めたくない」という段階でも、まずは無料の現地調査によるご相談をおすすめしています。
テンマでは、現地の状況を確認したうえで、稼働スケジュールに合わせた施工計画と概算費用をご提案しています。土日・祝日も施工対応が可能ですので、「ラインを止めずに施工したい」「LCC・LCAのバランスを求めたい」など、ぜひお気軽にご相談ください。
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また、塗床工事などについてお悩みごと、お困りごとなどがありましたら、些細なことでも構いませんのでぜひお気軽にご相談ください。

