塗床工事と床塗装工事の違い  

皆さんこんにちは。大阪府東大阪市に拠点を置き、関西圏を中心に塗床工事を手がけている株式会社テンマです。


塗床(ぬりゆか)と床塗装(ゆかとそう)は、同じ意味に捉えられがちですが、実は大きな違いがあります。


塗床工事は、工場や倉庫などで、重機の走行や薬品にも耐えられる強靭な床をつくるための施工法です。

一般の住宅にはほとんど使われないため、あまり知られていませんが、専門的で高度な技術を必要とします。


これから自社の工場や倉庫、厨房の床に塗装をお考えの方は、塗床工事のメリットを把握し、信頼できる業者を選ぶことが失敗しないためのコツです。


そこでこの記事では、塗り床と床塗装の違いから、それぞれの特徴、塗床業者の選び方まで解説していきます。


塗床工事を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。




■塗床工事と床塗装工事の主な違い



塗床工事と床塗装工事の主な違いは、施工を行う場所と施工方法、そして塗料の性質です。


塗床工事は、主に工場や倉庫、厨房など、高い耐久性が求められる床で施工され、強靭な厚膜塗料が使われます。厚膜塗料は、剥がれや衝撃に強く、施工後は長年にわたってメンテナンスが必要ないものまである優れものです。

工場や倉庫の床は、何もしなければコンクリートが剥き出しの状態ですが、そのまま使用すればリフトや台車が通ったときに塵が舞ったり、薬品や油で腐食したりしてしまいます。

通常よりもハードな使用が求められる床に対して行われるのが塗床工事というわけです。


一方で、床塗装とは、住宅や物置など、生活するための空間に用いられる一般的な床塗装工事のことをいいます。


実際には「塗り床」という言葉が一般的に知られていないために、「床塗装」という言葉を使うことも多くあります。




■塗床工事と床塗装工事、それぞれの特徴は?


ハードな使用に耐えうる塗床工事と、生活空間に施される床塗装工事、それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。


・塗床工事の特徴


塗床工事は、工場や倉庫、厨房など、車両の走行や落下物、薬品などで腐食や傷がつきやすい床に対して施工される工事です。


塗り床を行うメリットは、床の耐久性を向上させたり、床のつなぎ目が無くしたり、硬質な仕上がりにすることにあります。

中でも重要な働きは、下地のコンクリートを保護することです。施設の使用用途に合わせて、床の耐久条件を変えられる点が塗り床の最大のメリットでしょう。


塗床工事では、外壁などに使われるペンキは使用しません。耐久性に優れ、衝撃に強い厚膜塗料が使用されます。工法によっては、これを10層近く塗り上げる場合もあります。一般の塗料とは違い、ハードに使用される床にも対応できるほどの強靭な塗料です。


メリットの多い塗床工事にも、デメリットはあります。それは、デザイン性です。

景観的な美しさよりも機能性を重視するような場所に向いています。施設の使用目的や状況を十分理解した上で、最適な施工を行うことが大切です。


・床塗装工事の特徴


床塗装工事は、住宅や物置など、歩行や生活空間として使用される床に施工します。


住宅の床は、コンクリートが剥き出しの工場とは違い、多くが木材から作られるフローリングでできています。フローリングの床は光沢があり、美しいですが、この見た目はほとんどが塗装によるものです。住宅の塗装は、フローリングの表面を傷や汚れ、水分から守るために施工します。


工場の場合でも、人が通るだけの廊下や物置などは、暑さ0.3mm〜0.8mm程度の厚みがない塗料でも品質的には使用可能です。


しかし、工場と住宅の床は、使用環境や求められるニーズに大きな違いがあります。


床塗装工事は、外壁や屋根の塗装を行う一般的な塗装会社に依頼することもできますが、工場など特殊な環境の場合は、塗り床を専門に行う業者に依頼した方が確実でしょう。


塗床工事にかかる期間は、床面積によりますが1日〜3日程度です。100㎡あたり約3日が目安と考えてください。もし「1日でも作業ができないのは困る」ということなら、夜間や深夜に作業を請け負っている業者もあるので、事前に確認しましょう。




■塗床工事ではどのような業者を選ぶべきか?


塗床工事は、外壁などに使用されるペンキ塗装工事とは全く内容が異なるため、業者選びが重要といわれます。

専門的な条件下で行う必要があり、それだけ施工自体が難しいので、クレームにつながりやすい工事でもあるからです。


普段から付き合いがあるといって、塗装業者や建設業者に依頼すると、失敗する可能性もあるので注意しましょう。

ここでは、塗床業者を選ぶ際に気をつけたいポイントを3つご紹介します。


① 場所や用途に合わせた提案ができる業者


冒頭でもお伝えした通り、塗床工事にはさまざまな施工方法があり、どれも専門性の高いものです。塗装材料ひとつとってもそれぞれに工事内容は異なります。

一番重要なことは、場所や用途、依頼主の必要とするタイプに合った塗装材料の提案ができることです。


場所の観点からいうと、物置や人が出入りするだけの廊下は薄膜の塗料でも使用可能ですが、厚みが必要な床に薄い塗料を塗っても、すぐに剥がれて無駄なコストをかけることになってしまいます。


塗床工事は大掛かりな工事になるので、作業が終わってから「こんなはずじゃなかった」と思っても、剥がして再塗装を行うのは容易ではありません。


工場での薬品の使用有無や重量物の移動、静電気対策が必要かなど、詳しくヒアリングしてくれる業者を選びましょう。


② 下地処理に力を入れている業者


塗床工事では、始めに床を平らにするための下地処理が行われます。古い塗装を剥がし、ひび割れや亀裂の修復を行う下地処理は、とても重要な作業です。


塗床に限らず、塗装工事では、表面を取り繕ってしまえば下地処理をしっかり行ったかどうかは見た目にはわかりません。しかし、下地処理がおろそかだと、床の凹凸が目立ったり、塗装がうまく乗らずに劣化が早くなったりします。耐久性や防水性にも影響するので、見えない部分こそ丁寧に行ってくれる業者を選びたいものです。


住宅の基礎工事などと同じく、見た目には手抜き工事だとわからなくても、時間が経つとさまざまな問題が発生してしまいます。


③ 実績の豊富な業者


塗床業者を選ぶ際は、業者の評判や実績についても調べてみましょう。

実績があるということは、それだけ多くの会社に選ばれている証拠です。



■まとめ


塗床工事は一般の床と違い、食品工場や薬品工場、精密機械工場などの各種工場や、病院・施設などの厨房で施工される専門性の高い工事です。


工場で扱うものの種類や使用状況によって、最適な塗床材を選ぶ必要があるため、業者選びが重要といわれます。


株式会社テンマは、創業から40年に渡り「塗り床」に関わってきた塗床工事のプロフェッショナルです。塗り床を専門とするオールラウンダーな業者として、各種工場や倉庫、病院、高齢者施設、ホテル、学校のプールなど、さまざまな場所での施工経験があります。


弊社が使用する下処理機械は、取り扱いに熟練の技を必要とするものですが、職人たちは自在に操り、下地も美しい床を作り上げます。


皆さまの職場をより安全に、より快適に、より美しくできるよう、総力をあげて最適な床に仕上げますので、塗床工事をご検討中のお客さまは、ぜひ株式会社テンマへお気軽にご相談ください。


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