食品工場のゾーニングは必要です!ゾーニングを行って食品衛生安全を守りましょう!

皆さんこんにちは。大阪府東大阪市に拠点を置き、関西圏を中心に塗床工事を手がけている株式会社テンマです。


食品工場で、安全で衛生的な食品を作り続けるために欠かせないのが工場内のゾーニングです。ここでは、ゾーニングがどうして重要なのか、どのように区分するのかについて、解説します。




■ゾーニングの意味とは?



ゾーニングとは、「分ける」「区別する」ことです。業界や扱う分野によって何を分けるのかは様々ですが、目的を持って区間や区域を分けることを意味します。


コロナ禍で話題となったのは、医療機関内の感染対策を目的としたゾーニングです。

コロナ患者の療養エリアと一般病棟との間のゾーンで、防護服を着脱し、念入りな消毒を行う姿は繰り返し報道されました。

残念なことに、ゾーニングの計画や感染を防止するための運用が十分に機能せず、医師や看護師、入院患者、清掃員などを巻き込んだクラスターが発生した事例もありました。

このように、医療機関や介護施設におけるゾーニングは感染拡大の防止や、清潔・不潔を区別することで、ケアする側とケアされる側、双方の安全を守る目的があります。


これは食品工場のゾーニングにもあてはめることができます。食品工場で重要なのは、食物の汚染、異物の混入、食中毒を防ぐことです。安全安心な食品を製造するために、汚染具合に応じたゾーニングは必要不可欠です。




■食品工場におけるゾーニングの必要性とは?



食品工場は衛生管理が最も難しく、最も重要です。作業工程が切り替わる時や作業場所を移動する時は、汚染物質を持ち込むリスクが高くなるため、適切なゾーニングを行う必要があります。ゾーニング計画と汚染防止のための運用は、「ヒト」や「モノ」の移動に伴う交差汚染を防ぐ効果があります。➡2020年6月より義務化されたHACCP(ハサップ)の導入マニュアルにも含まれています。HACCPについては前回記事をご覧ください。(https://www.e-temma.com/blog/nuriyuka/145700


食品工場で必要となるゾーニングは、下記の通りです。

最初に、工場の内外で区別し、更に工場内部で洗浄度に応じて3つに区分します。

(1) 一般区域(外部)

(2) 作業区域(工場内)

① 清潔作業区域

② 準清潔作業区域(小規模工場では設定しない場合もあり)

③ 汚染作業区域




■ゾーニングの仕切り方



ゾーニングを明確にするための手段について説明します。それぞれのゾーンごとに部屋を分けてクリーンルームを設置するといった大掛かりに仕切らなくても、視覚的に仕切るだけでも、汚染物質の混入を防ぐために十分な効果があります。


・簡易的な間仕切りを使った仕切り方

隔壁やパーテーション、ビニールカーテン、衝立を設置する方法です。仕切りとして効果はありますが、工場内の見通しが悪くなることや地震の際に倒れてしまうこと、間仕切り自体に触れてしまう可能性があることといったデメリットがあります。


・床のカラーリングを利用した仕切り方

塗床改修工事を行って床にラインを引いたり、床の色を変える方法です。塗床工事は、壁を作る必要がないので工場内すべてを見渡すことができます。パット見で異なる区域だと認識できるため、誰にでもわかりやすく過失によるリスクを防止できる方法です。それに加えて、工場内での整理整頓や清掃が行き届きやすくなるメリットもあります。色分けによって物のゾーニングも明確にできるので、通路上にカートが出しっぱなしになるといった状況も防ぐことができ、更に明るい色で塗装すると床に落ちた汚れや異物に気づきやすくなります。

コストも最小限に抑えられるので、工場内のゾーニングには最適な方法といえます。


株式会社テンマでは、丁寧な現地調査の実施と多数の施工実績と経験を踏まえて、効果的なゾーニング方法をご予算に合わせて提案いたします。塗床工事をご希望される場合は、まずはお気軽にご相談ください。



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