フォークリフトの使用などでコンクリート床がひび割れる! 原因と対策を紹介  

皆さんこんにちは。大阪府東大阪市に拠点を置き、関西圏を中心に塗床工事を手がけている株式会社テンマです。


皆さんの工場では、コンクリート床にひび割れが発生していませんか? 作られてからある程度の年月が経過した工場では、大抵どこかにひび割れが見られるはずです。


たとえ小さなひび割れでも、放置すると拡大してさまざまなトラブルにつながるため、早めに補修しなければなりません。そこで今回は、工場のコンクリート床がひび割れてしまう原因や、主な対処法をご紹介します。



■コンクリート床が劣化し、ひび割れが発生してしまう原因


参照:施工事例「薬品工場 荷捌きエリア 塗床改修工事」より


工場のコンクリート床は頑丈に作られていますが、それでも経年劣化は避けられません。実際の劣化速度は使用条件や工場の環境によりますが、どのような工場でも床のひび割れ・欠け・塗装剥がれといった劣化症状が、いつか必ず生じます。コンクリート床の劣化の原因としては、主に以下のものが挙げられます。


◆乾燥収縮

コンクリートのひび割れの原因で最も多いとされるのが乾燥収縮です。コンクリートは水分を多く含んでいますが、事件の経過とともに水分が蒸発し、乾燥が進みます。


その結果、コンクリートが収縮・変形して、ひび割れが発生することがあるのです。特に何もしていなくても起きる可能性がある現象なので、コンクリートは「いつか割れるもの」と考えることもできます。


◆中性化

コンクリートは強アルカリ性のため、酸性の物質に触れ続けると中性化し、やがて腐食してしまいます。中性化が起きるかどうかは環境次第で、特に注意が必要な場所の例が食品工場です。食品工場では動植物の油脂を使用することが多く、それらが出す酸によってコンクリート床の中性化が引き起こされる可能性があります。


また、中性化が進行すると、コンクリートの内部にある鉄筋がサビて膨張し、コンクリートのひび割れもさらに大きくなります。放っておくと、床全体が深刻なダメージを受けるおそれがあるため、早急に対応しなければなりません。


◆温度変化

コンクリートは高温になると膨張し、低温になると収縮します。そのため、温度変化の激しい場所にあると、急激な膨張・収縮によってひび割れが生じることがあります。


◆荷重や振動

工場内では、重量物を運搬するフォークリフトや台車が頻繁に行き来し、搬入出用のトラックが入ってくることもあります。こういった車両の荷重や走行による振動の影響を毎日のように受けていると、頑丈なコンクリート床でもひび割れが発生してしまいます。


◆摩擦

工場のコンクリート床は、人の歩行やフォークリフトの走行などによって、毎日摩擦を受けています。1回1回の摩擦の力は小さなものですが、何度も受けているうちにコンクリートの表面はすり減り、劣化します。これはひび割れの原因になるだけでなく、鋼材の露出や腐食に発展することもあります。


◆その他

ここまで見てきたもの以外にも、融雪剤(塩化カルシウム)と凍害による複合的劣化や施工不良など、コンクリート床の劣化原因はいろいろ考えられます。どのような工場でも床のひび割れは発生する可能性があるため、見逃さないことが大切です。


使用環境に合わせた最適な床の提案はテンマにお任せください。

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■コンクリート床のひび割れの補修方法



参照:施工事例「製造工場の荷捌きエリア 塗床改修工事」より


工場のコンクリート床にひび割れができても、小さなものであれば「まあいいか」と放置してしまいがちです。しかし、たとえ小さなひび割れでも油断はできません。


なぜなら、ひび割れから水や空気が入り込めば、コンクリート床がダメージを受け、さらにひび割れが広がるからです。最終的には床がボロボロになり、建物自体の強度が低下するおそれもあります。もちろん美観も損ないますし、ゴミやホコリが溜まって衛生環境が悪化する、足や台車の車輪が引っかかって転倒するなど、デメリットばかりです。


そのため、ひび割れは小さいうちに補修しなければならないのですが、補修の方法はひび割れの大きさ・深さや現場の状況に応じたものを選ぶ必要があります。主な補修方法とそれぞれの特徴を見ていきましょう。


◆塗床工事

コンクリート床は、そもそもひび割れないように保護しておく必要があります。そのための方法が塗床工事です。高い強度を持つ塗床材をコンクリート床の表面に塗って塗膜を作り、床全体をコーティングすることで劣化を防ぎます。


ただし、塗床材自体も経年劣化していくため、定期的に塗り直す必要があります。また、下地となるコンクリートにひび割れや凹凸があると、塗床材をきれいに塗ることができません。そのため、塗床工事を行う際には元の塗膜をすべて剥がし、コンクリートのひび割れや凹凸を補修します。


◆含浸工法

含浸工事は、コンクリート床のひび割れにセメント系や樹脂系の接着剤を染み込ませ(含浸させ)、ひび割れを埋める工法です。ごく軽度のひび割れに対して有効で、あまり大掛かりな工事を行わずに、コンクリート床の強度や防水性を回復させることができます。


◆充てん工法

充てん工法は、ひび割れに沿ってコンクリート床の表面をU字型またはV字型にカットし、そこに補修材を入れて埋める工法です。補修材はシーリング材やポリマーセメントモルタルなどが使われます。含浸工法では対応しにくい、幅0.5mm以上の比較的大きなひび割れが生じている場合に有効な方法です。


◆コンクリート打ち直し

ひび割れが大きく充てん工法でも対応できない場合は、既存のコンクリートそのものを撤去して、コンクリートを打ち直す必要があります。部分的に行える場合もありますが、広範囲の打ち直しを行う場合は費用が高くなり、業務も停止しなければならない点に注意が必要です。ここまでひび割れが大きくなる前に対応するのがベストといえます。


テンマでは、場所や状態に合わせた最適な工法で床を補強・修復いたします。

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■床のひび割れの自己流補修は危険! 専門業者に依頼しましょう



参照:施工事例「倉庫改修工事」より


コンクリート床のひび割れが小さい場合は、ホームセンターなどで購入できる道具や素材を使い、適当に穴を埋めたり塗装でごまかしたりするケースも多いと思われます。しかし、このような自己流補修はおすすめできません。


前述したように、コンクリート床のひび割れが拡大すると、最終的に建物自体の耐久性が低下するリスクがあります。そのため、ひび割れはしっかりと補修しなければならないのですが、自己流補修ではひび割れをきれいに埋められず、隙間が残っていることが少なくありません。これでは結局、床がダメージを受け続けてしまうのです。


また、コンクリート床の表面には塗床工事を施して床を保護しますが、きれいに施工するためには床面を平滑にしておく必要があります。しかし、自己流補修では床面に凹凸が発生しやすく、塗床材をきれいに塗ることができません。この状態では、床を保護する機能が十分に発揮できなくなります。


加えて、床に凹凸ができていると、人や台車の転倒リスクも残ったままです。安全かつ快適に作業できる環境を整えるためにも、床のひび割れの補修は自己流で行わず、専門業者に依頼しましょう。



■株式会社テンマでは、事業再構築補助金を利用した施工も承っております!



コンクリート床のひび割れ補修をしたくても、費用の関係でなかなか実施できないというケースは少なくないはずです。そんな時は「事業再構築補助金」を活用してみましょう。事業再構築補助金とは、新型コロナウイルスの影響で売上が減少した中小企業等の、事業再構築を支援するための制度です。


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テンマでは、事業再構築補助金を利用した施工も承っております。ひび割れの補修は、建物の寿命を延ばすだけでなく、工場の作業環境を整備して生産性を高めることにもつながります。もし床にひび割れが発生していたら、将来への投資と考えて補修工事を検討してみてはいかがでしょうか。


■まとめ


株式会社テンマは、工場や商業施設、公共施設、オフィスなどの塗床や防水工事を専門とする会社です。昭和52年から40年以上にわたり、あらゆる現場での塗床を手掛けてきました。施工実績は2,500件以上を誇り、床のひび割れ補修の施工実績も多数ございます。


豊富な経験に基づき、ご予算や現場の環境に合わせた素材・工法選定や正確な施工が可能。メーカー様からの認定もいただいており、メーカー様と話し合いながら商材や施工方法を選ぶので安心です。丁寧で品質の高い舗装工事や塗床工事を行いたい時は、ぜひお気軽にご相談ください。


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