参照:施工事例「食品製造工場の塗床改修工事」より
皆さん、こんにちは。大阪府東大阪市を拠点として化学薬品系の工場や食品工場、厨房、公園などの塗床工事を行っている株式会社テンマです。
塗り床を長持ちさせるためには、下地処理がとくに重要であることはご存知でしょうか。せっかく表面をきれいに塗装したとしても、下地処理が不適切だとすぐに不具合が生じてしまいます。
この記事では工場の床塗装が剥がれてしまう主な理由や下地処理が重要な理由、具体的な下地処理の方法について解説します。
■ 工場床の塗装は、なぜ剥がれてしまうのか?
参照:施工事例「大型倉庫塗床改修工事」より
工場の床塗装が剥がれてしまうのには、いくつか原因があります。ここでは主な3つの原因について解説します。
◆塗膜の厚みが不十分
塗床の塗料の厚みが不十分だと、衝撃や摩擦などのダメージによって塗料がすぐに剥がれてしまいます。最初はごくわずかな剥離でも、隙間から空気や水、油などが入り込んでいき、広範囲にわたって塗装が剥がれてしまうことにつながります。
◆耐熱性が低い塗料を使っている
塗床で使われる塗料のひとつであるエポキシ樹脂系の塗料は、衝撃や摩耗、薬品などに強く、コストも安い反面、耐熱性が低く、熱によって剥がれやすくなってしまうというデメリットがあります。厨房や食品系の工場など、熱水を使用する場所の床に使用すると、熱によって塗料が柔らかくなり、塗膜が剥がれやすくなってしまいます。
◆適切な下地処理が行われていない
塗床工事をする際には、まずは既存の塗装を撤去して下地処理を行う必要があります。下地処理が適切に行われていない状況とは、「古い塗装を取り除ききれていない」「凹凸が残っている」「油分が付着したままになっている」などが考えられます。これらの状況で新たに塗床工事をしても、塗料がうまく密着せず、すぐに剥がれてきてしまうでしょう。
使用環境に合わせた最適な提案は「テンマ」までお問い合わせください。
■安全で快適な床を長持ちさせるために必要な下地処理
参照:施工事例「下地処理工事」より
塗り床の仕上がりの品質を高めるためには、下地処理が非常に重要です。ここでは下地処理が重要な理由と具体的な処理方法について解説します。
◆下地処理が重要な理由
塗床工事では、床の品質を長期間にわたって保持するためには下地処理が重要とされています。下地処理が不適切な状態のまま塗床工事をした場合、いくら表面がきれいに仕上がったとしても、すぐに劣化して塗膜が剥がれてきてしまいます。
下地処理によって古い塗料をしっかりと取り除いて表面を整えることで、新しい塗料の接着性や密着性が高まり、美しい仕上がりを長く保つことが可能です。
塗り床の塗料が剥がれてしまうと、隙間から空気や水、油などが入り込んで、内部にカビやサビが生じるなど、腐食が進んでしまいます。また、剥がれた部分の凹凸や段差でつまずいてケガをしたり、機材や在庫に損傷を与えてしまったりする恐れもあるため、下地処理は適切に行わなければなりません。
なお、下地処理は既存の床の状態や使用されている塗料の種類などによって必要な作業が異なります。適切な下処理が行われるよう、施工業者にしっかりと確認することが大切です。
◆具体的な処理方法
塗床工事の下地処理には、主に「研磨処理」「切削処理」「剥離処理」「ブラスト処理」「重切削処理」などがあります。ここではそれぞれの方法について解説します。
・研磨処理
研磨処理とは、研磨機やポリッシャーなどで表面を滑らかに仕上げる処理のことです。具体的には、水平に回転するディスクにダイヤモンド砥石などを装着し、表面を傷めないように処理していきます。
エポキシ樹脂や防塵塗膜、硬質床、硬質ウレタン、接着剤などの塗膜を除去し、光沢を出したり塗料の密着性を高めたりします。
・切削処理
研磨処理ではディスクが水平に回転するのに対し、切削処理はディスク状のカッター刃が縦に回転し、既存の床材を削るように除去していく処理のことです。
とくにエポキシ樹脂やMMA樹脂、アクリル、硬質床などの塗膜を除去するのに向いています。
・剥離処理
剥離処理とは、特殊なブレードを装着した剥離機で古い塗膜をめくるように取り除く作業です。低振動の機械を使用することで、下地を傷めずに古い塗膜を除去できます。
アスファルト防水やウレタン防水、FRP防水などの防水材や、弾性舗装材や樹脂モルタルなどの除去に適した処理方法です。また、塩ビタイルやPタイルのような貼り床材を取り除く際にも適しています。
・ブラスト処理
ブラスト処理とは、研掃材と呼ばれる小さな鉄球を無数に叩きつけて、既存の塗膜の除去や目粗しを行う処理です。用途に合わせて「ショットブラスト」「バキュームブラスト」「サンドブラスト」の3種の機材を使い分けて処理します。
ブラスト処理は、主に防塵塗膜や脆弱コンクリート、接着剤などの除去に適した処理方法です。また、強化コンクリートや石材、タイル、銅板、ステンレスなどの目粗しにも適しています。
・重切削処理
重切削処理は、通常の切削処理よりもさらに深い範囲の処理が必要な場合に適した処理です。最大深さ50mmの大型切削機を用いて、厚膜や複数塗膜を取り除きます。
主にタイルやモルタル、硬質床などの除去や、コンクリートのレベルダウンに適しています。
「テンマ」なら場所や状態に合わせた最適な施工で床を補強、修復いたします。
■床塗装を長持ちさせるポイント
◆日々のお手入れ、清掃
床は天井や壁に比べると常に衝撃を受ける箇所であるため、消耗や劣化が進みやすい箇所といえます。床塗装を少しでも長持ちさせるためには、日々の手入れも大切です。塗料の下に水や油分が入り込むと剥離の原因となるため、水分や油分、薬品などが染み込まないように、濡れたり汚れたりした場合はすぐに拭き取りましょう。
また、毎日の清掃に加えて、定期的なメンテナンスも重要です。小さな穴や傷、ひび割れなどから水分や汚れが侵入すると、内部の腐食や床材の劣化につながります。小さなものでも見つけたらすぐに補修しましょう。
また、通路と作業場などをゾーニングすることで、それぞれの使用環境に適した塗装を施工することが可能です。用途に合わせた塗料を使用し、床塗装の耐久性を高めましょう。
◆業者に依頼する際のポイント
塗床工事を依頼する際には、床塗装の施工経験が豊富で、しっかりとノウハウをもった業者を選ぶことが大切です。とくに、仕上がりを左右する下地処理を丁寧に行ってくれる業者えあることが重要なポイントです。
実績が豊富で的確な提案をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
■株式会社テンマは丁寧な現地調査により適切な施工、材料の選定でご希望を叶えます。
株式会社テンマは、昭和52年の創業から45年、2,500件以上の豊富な施工実績を誇ります。工場の塗床工事は、ぜひ安心して弊社におまかせください。
弊社はこれまでの経験から、工場の環境に合わせた床材の選定や正確な施工が可能です。また、施工の際には適切な下地処理を行いますのでご安心ください。
床の劣化や不具合でお困りの際も、ぜひお気軽にご相談ください。